プロジェクト名:
「STAR」(スター)
S=smile ・・・笑顔
T=trust ・・・信頼
A=assist・・・助け合い
R=realize・・・実現
周辺環境と学生の発想を活かした
未来の家づくり
豊田工業高等専門学校の学生の皆さんとトヨタすまいるライフの社員でコラボレーションするプロジェクトも5年目となりました。
「四郷駅前に、未来をつくる」× 「子育てのしやすい環境」という思いを込めて、家族と地域の未来を見据えた住まいづくりを考えています。
学生たちの柔軟な発想とチームワークでどんな住まいができるのか、今後の学生の活躍にもご期待ください。
プロジェクトメンバーのご紹介
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赤堀 広征さん
たくさんの人の意見や様々な考えに触れてそれらを吸収し、自分の成長に繋げたいです。
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仲谷 英一郎さん
お客さまの要望にふれる機会が楽しみです。意見を交わし、よりよいアイディアを出したいです。
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池田 航大さん
いつも元気でしっかり挨拶することを心掛けています。お客さまの喜んだ顔がみたいですね。
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櫻井 崇翔さん
人と関わるのが好きで、チームをまとめるのが得意です。この機会に人としても成長したいです。
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佐野 泰洋さん
今まで学習した事が現場でどう行われていて、どう解決するかの過程に興味があります。
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森下 珠帆さん
子どもの頃から住宅広告を見るのが好きで、住宅の設計が目標。夢が叶う気持ちです。
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小泉 成矢さん
皆さんと一緒に家づくりをする楽しさや難しさを学びたいです。失敗を恐れずに行動します。
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佐藤 瑠星さん
将来の目標は建築分野の営業です。皆で団結して、驚くようなアイディアを出したいです。
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中冨 彩奈恵さん
インテリアコーディネーターが夢です。初めてのグループワーク、何でも積極的に挑戦します。
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吉江 大空さん
小さな頃から間取図を描いていました。実際の住まいづくりを、心身で感じて学びにしたいです。
これからどんなアイデアが出て、どんな住まいを作るのかとても楽しみです。
「四郷駅前に、未来をつくり×子育てのしやすい環境の家を作る」として、思いが込められたプランを考えました。
- ①家族の未来を育てる
家族の成長に合わせたリビングの使用方法を考えます。また子供に家を好きになってもらうことで、家を出ても帰ってきたくなる家を作ります。 - ②家族を育てる
家族で多くの時間を一緒の空間で過ごし、家族の仲をより一層深まるようにします。 - ③地域の未来を育てる
初めは庭先のみで交流している地域の人を、そこで築かれたご近所付き合いを発展させ、私的な空間である家の内側へと招く空間を作ります。 - ④地域を育てる
談話のできる空間を設けることで、近所つきあいを深め、育てます。
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Q.プランニングを通して学んだことを教えてください。
小泉 成矢さん「テーマやコンセプトを住宅に落とし込むことと、実際に住んでもらう家を作ることとは少し合わないところが出てくるので、そこをどう解決していくかを学びました。」
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Q.皆さんの提案やアイディアをトヨタすまいるライフはどのように受け止め、アドバイスをくれましたか?
池田 航大さん「[未来×育てる]のコンセプトをもとに、子供たちの遊ぶ空間や吹抜けのあるリビングを重要視したことは良いと言われました。 その一方でプロ目線で見た時には、収納や西陽の入り方について問題がある事を指摘してもらいました。」
ライフスタイルデザイン部
鈴木 千恵子
■プランニング時に、指導したこと
「法規、敷地条件の確認、単位空間などの基礎知識やコンセプト決め、ゾーニングなど具体的手法を説明しました。」
■プランニング時に、学生の意見を聞いて印象的だったこと
「街に合った家にしたいという気持ちを強く感じました。当初は四郷の街のイメージがメンバーによって少しずつ違っていた様でしたが、よく皆で話し合って全員の意見にまとめてくれたのが印象的でした。」
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Q.授業とは違い、今回の実設計のプレゼンで感じたことは何ですか
櫻井 崇翔さん「高専の設計の授業でも、グループ課題があり2~3人で行いますが、今回10人でパワポを使って発表をするということで、仕事を分担し、効率よく進めていくことの大切さを学びました。」
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Q.今回のプランを伝えるために特に念入りに準備した点を教えてください。
森下 珠帆さん「プレゼンをより伝えやすくするために、話す文章の構成や、言葉の選び方に気を付けました。また話す速度にも気を付けて、内容を聞き取りやすくするなど、みんなで準備してきたプランをよりよく伝える工夫をしました。」
トヨタホーム営業部
立松 健吾
■プレゼン時に、指導したこと
「伝える順番を特に気を付ける様に説明しました。いきなりプランではなく(周辺環境の情報・特徴→土地の特徴→この土地で気を付けるべきポイント・生かすポイント等→プラン)といった大きいところから絞っていくイメージで説明しました。」
■プレゼン時に、学生の意見を聞いて印象的だったこと
「家族のコミュニケーションのみではなく、近所や周りの家族も取り込める住宅、というコンセプトの考えを取り入れようと意識していたことです。」
「思い出ツリー」として使用できる柱や
土地形状を活かしながら「未来×育てる」のコンセプトを
体現したウッドデッキなど、様々な場所に、学生の想いがこめられています。
※建物内のインテリアは2020年2月1日の完成見学会時のしつらえで、実際のお客様邸とは異なります。
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Q.チーム一丸となって全力で作り上げてきた住まいが実際に完成した今、どんなお気持ちでしょうか?
仲谷 英一郎さん「計画したものが実際に建ったことで、学生時代には体験することのできない物作りの達成感を味わうことができました。また私は、家の3DのCADを作成しましたが、外観の配色が思い通りにできたのがとてもうれしかったです。」
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Q.将来この家に住む方にどんな「未来」を楽しんで貰いたいですか?
佐藤 瑠星さん「家族がずっと仲良くいられるような、『未来』を想定しています。お子さんが大きくなり、家を出た後でもまた帰ってきたくなるような家を目指して提案しました。」
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Q.あなたがこのプロジェクトの経験から得られたと感じる、最も大きな「収穫」とは何でしょうか?
赤堀 広征さん「自分の意見だけではなく、メンバーからもっと良い意見が出た場合は、納得して変更し、進める大切さを得ました。」
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Q.今回の経験を、今後どのように活かしていきたいとお考えですか?
佐野 泰洋さん「今回は、実際のスケール感覚で設計することができ、空間に対するイメージや感覚が身につきました。この経験を今後の設計活動に活かしていきます!」
ライフスタイルデザイン部
新谷 彰浩
■学生を指導をする中で、気づいたことや印象的だった姿
「自分自身まだまだ凝り固まった考えで話している事があるなと思いました。外回りのゾーニング時は、何度も書き直して、納得いくまで検討していました。学生の意見はとても新鮮です。」
■学生さんにメッセージがあればお願いします。
「ご自身が考えた家が形になった感動は大きかった事と存じます。今後もものづくりの現場で(ぜひすまいるライフで)皆さんの才能を発揮して下さい。」
引き渡しセレモニーが、テープカット、
学生さんからの花束贈呈を交えて行われました。
お客さまから学生さんへの温かいお言葉もいただきました。
初めて家を見た時に「機能的によく考えられているな」と思いました。玄関ホールに洗面台があり、柱を“思い出ツリー”として使うところも、面白いししっかり考えられていると思いました。学生さんのアイデアを、これからどう使っていくかが楽しみです。
私は車の設計に携わっていますが、自分が設計したものを人に使ってもらえることに大きな喜びを感じます。学生さんの思い出になる初めての仕事に、購入者という立場で関われて良かったと思います。
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赤堀 広征さん
この家には私たちの思いが詰まっていますが、住む人にとっては白紙の状態なので、これからカラフルな未来になってほしいと思いました。ご家族の嬉しそうな顔を見て、これから社会に出て仕事する時も、使う人がいることを忘れないようしたいと思います。
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仲谷 英一郎さん
ご家族の嬉しそうな顔を見て「やったかいがあった」と思いました。設計の時に、リビングにソファがどう入るかで悩むことがあり、プロの方に適格なアドバイスがもらえたことが良い経験になりました。
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池田 航大さん
キックオフの時に「お客さまの喜ぶ顔を見たい」と思ってスタートしました。完成まで一生懸命考えてきたことが形になり、私たちの工夫の意図もお客さまに伝わり喜んでもらえて本当に良かったと思います。
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櫻井 崇翔さん
この家のテーマが「育つ」なので、写真などを貼って成長の記録を残せるように“思い出ツリー”を発案しました。壁に貼るのはよく見かけるので、柔軟な発想で柱を考え、それが気に入ってもらえたのが嬉しかったです。
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森下 珠帆さん
プロジェクトが6月から始まって長かったように思いますが、実はこれから家族が暮らしていくことの方が長くて、お子さんが人生の節目で振り返ったときに、たくさん思い出がある家になってくれたらと思います。
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小泉 成矢さん
玄関の洗面台や“思い出ツリー”を、直接「気に入った」と聞けたことが嬉しいです。住む人の家族構成や年代を想定してつくりましたが、自分たちが工夫した部分に共感してもらえて良かったです。
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佐藤 瑠星さん
これから住む方に実際にお会いして「この家を何事もなく、長く使ってもらえたら」と思いました。家づくりで自分がやりたいことと、求められていることの違いを感じる中で、どれだけ個性を出せるかがプロの真髄でもあると思い、プロジェクトを通して勉強になりました。
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中冨 彩奈恵さん
お子さんの顔を見た時に、「この家で育った先に、どんな未来があるのかな」と思いました。私たちが考えた家が、家族の幸せな未来をつくれるといいなと。伊藤様が私たちのプロジェクトに対して「購入者という立場で関われて良かった」と言ってくださったことが嬉しかったです。
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吉江 大空さん
自分たちが考え意見を出し合って設計したものが家という形になり、そして一つの家族の住まいになり、これからの生活を担っていくものになるということにこの仕事のやりがいを感じました。
プランニングからプレゼン、据付見学まですべてが初めてで貴重な経験となりました。
次年度以降の高専プロジェクトにも是非ご期待ください。