住まいづくりの第1段階、土地探し。
ウェブ情報の充実によって、売地情報を簡単に入手することができるようになりましたが、それによってトラブルに巻き込まれる例も増えてきています。土地探しはやはり、専門家とともに。土地探しで起こりやすいトラブル事例をご紹介します。
下記の事例はすべて、
「トヨタすまいるライフ」が仲介販売する(した)売地におけるトラブル事例ではありません。
土地探しの際に起こりやすいトラブル事例をまとめたものになります。
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土地に「建築制限」があった。
場所を気に入って購入検討した土地が、用途地域や建ぺい率・容積率の制限で希望する家が建てられないことが分かった。
土地には、その土地をどのように利用するかを制限した「用途地域」と、どのような建物を建てていいかを制限した「建ぺい率・容積率の制限」が設定されています。 -
土地が「接道義務違反・再建築不可」だった。
古家付き土地を解体して新築住居を建てようとしたが、敷地が道路と接していないため再建築不可だった。
建築物の敷地は、道路に2メートル以上接しなければならないという接道義務があり、これを満たさない敷地の場合、再建築不可となります。 -
土地の「地盤が弱く追加費用」が発生した。
土地購入後の地盤調査で“軟弱地盤”と判明し、数10万円〜100万円以上の地盤改良費が発生してしまった。
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土地の「境界が不明確」で隣人とトラブルになった。
土地の引渡し後、隣人から土地の境界の認識が違うと指摘され、トラブルに発展。
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土地の「インフラ」が整っていなかった。
上下水道やガス、電気などが敷地内に引き込まれておらず、高額な引込工事費が必要となった。
土地探しのトラブルになりやすい“ポイント”を押さえておきましょう!
ポータルサイトなどで物件情報を探してみると、自身の希望条件に当てはまる物件が見つかって、「早くしないと誰かに取られちゃうかも…」と焦って購入申込をしてしまうこともあると思います。ですがその物件には、思わぬ落とし穴があるかも。土地探しをする人は必見の“チェックポイント”をお教えします。
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仲介物件によくある「更地渡し」には注意!
完全な更地になると思っていたら、売主が解体してくれたのは自宅建物だけだった…。
実は解体範囲は、引き渡し条件の一部で交渉事項になります。地面の上に建っているものだけでなく、土留めのブロックや擁壁などの建物より下にある部分は特にチェックが必要です。一概にすべてを撤去することが正解とは言えませんが、「聞いていなかった」「こんなはずじゃなかった」となることを避けることが正解です。
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高低差がある土地は、擁壁が必須。お隣と一体になっている擁壁は直せない?
時間の経過とともに、苔が生えたりして見た目が美しくなくなっていくのが擁壁。新築を建てる際に、擁壁もきれいにしたいと思う気持ちはよく分かります。
結論から言うと、自分の土地だけ擁壁をやり直すことはできます。しかし、工事が大掛かりになり、想定以上に高額な費用がかかってしまうことも。
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隣地との境界にあるフェンスが共有だった!
昔の分譲地などは境界線上にブロックを積んでいたこともあり、古くなったブロックやフェンスが隣地との共有になっていることがあります。
錆びていたり、ガタつきがあったりでこの機会に作り直したいと思っても、“共有物”なので隣人の了解を得ないと何もできません。了解を得られて壊す場合も、新しく作るフェンスは自身の敷地内に収まるように作る必要があります。
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境界線は、道路から見て奥側もよく確認!地面だけでなく、空中も。
隣地の建物・構造物の一部が越境してきていることがあります。
その場合、隣地が解体する際に越境を解消してもらう取り決めを行うことが一般的で、今すぐの越境解消は難しいことが多いです。 -
工事車両(大型トラックやクレーンなど)が工事現場まで通れるか?
工事車両は自家用車と比較し大きいため、現地の目の前は広くても、途中に曲がることのできない交差点がある、通りの幅員が狭すぎるなどの理由で建築不可になる場合があります。
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地中の配管状況は見えない部分なので、盲点になりがち。
土地は、見えていない地中部分も含めて購入します。
隣地の配管が自分の敷地の下を通っていたり、逆に自分の敷地の配管が他人の敷地を通って道路につながっていることも。配管状況については、必ず不動産会社に確認しましょう。 -
ライフラインの敷設状況の確認を!
都市ガスの供給エリア内や下水道供給エリア内でも、プロパンガスや浄化槽のままのお宅もあります。引込工事は費用がかかるので、供給エリア内か否かだけでなく、引込状況も併せて確認しましょう。