従来の不動産物件を探す手段は、不動産屋さんを巡りや、家に届くチラシでした。
しかしインターネットが普及した今、WEBサイトの情報だけを見て長期戦になっていませんか?
不動産業界には”WEB未公開の物件”が存在します。 もしかすると、長期戦になっている物件探しも選択肢が広がることで理想の物件と出会えるかもしれません。
”WEB未公開の物件”が存在する理由と”WEB未公開物件”に出会うコツをお伝えします。
”WEB未公開物件” とは?
不動産物件のポータルサイトや、ハウスメーカー・不動産会社のHP等のWEBサイト上に掲載のない物件です。
『WEBサイトで幅広く告知をしたほうが、業者としても儲かるのでは?』と思う方もいると思います。しかし、WEB上で告知をしていない物件の取引も多く存在しているのが実態です。
”WEB未公開”となる5つの理由
それでは早速、何故WEB上で公開しない物件が存在するのか、その理由をご説明します。
②売主の都合で、一般告知がNGの物件だから
③情報取得後すぐの、新鮮な情報だから
④法律上、一般告知が許可される前の物件だから
➄一般告知をしなくても、買い手が見つかりそうな物件だから
①特定の業者のみが扱える物件だから
不動産屋(売主・仲介業者)とハウスメーカーは、お互いにとって非常に良いパートナーとなります。不動産屋からすると、 ハウスメーカーはお客様を連れて来てくれます。ハウスメーカーからすると、不動産屋からより多くの土地の情報を入手できれば、お客様により良いご提案ができてます。特に地域密着で長く取引を行っている会社間では、信頼関係により一般告知前の土地の情報を提供してもらえることがあります。
②売主の都合で、一般告知がNGの物件だから
「直前まで近所の人に引っ越しを知られたくない」「多くの人が見学に来ても困る」、
など売主側の様々な事情により、敢えてWEBやチラシでの告知を行わないケースも存在しています。
③情報取得後すぐの、新鮮な情報だから
物件の情報が出てきて、WEBサイトに掲載をするまでに多くの工数が発生します。
<例:間取りの作成、お客様への説明用資料の作成、現地の写真の撮影や入力、物件概要(金額や法律上の規制)の調査や入力など>
急に土地情報が出てきた場合はWEBに掲載するための作業が間に合わず、結果的に以前から要望を伺っていたお客様に先行して情報を伝えることがあります。
④法律上、一般告知が許可された直後の物件だから
不動産売買では宅建業法において、土地と建物のそれぞれで広告が開始できるタイミングが決まっています。
土地…開発許可が降りた後
建物…建築確認が降りた後
➄告知に工数・費用が発生するから
③でも説明した通り、WEBサイトに掲載するまでに多くの工数が発生します。それでも基本的には『多くの人に告知して、販売したい』と売主・仲介業者は考えています。
しかし、告知には費用が伴うことがほとんどです。あまり知られていませんが、不動産ポータルサイトへの掲載には費用が発生します。
広告主(売主・仲介業者)が毎月費用を支払っているため、広告主のWEB広告にかける予算によっては取り扱っている物件を全て掲載しているとは限りません。たくさん掲載すれば、その分費用がかかってしまいます。
そのため、売主・仲介業者が『優位性がある・人気が出そう』と判断した物件では、WEBにあえて掲載せずそのまま成約に至るケースもあります。以前から希望条件を聞いていた人や、直接訪れた人に紹介するのです。
元々、不動産はインターネットが発達する前から取引されていました。現在ではWEBサイトも重要な集客ツールですが、『WEB広告費を抑えて成約したい』と考える売主・仲介業者も多くいます。
『問い合わせをして、営業をされるのが嫌だから…。』と、ポータルサイトで物件を待っているだけでは出会えない物件が存在するのです。
”WEB未公開物件”に出会うには
WEBに未公開のまま取引される様々な理由を説明しました。
では、今持ち家を検討している人は、どうすればWEB未公開物件に出会えるのでしょうか。
世間に出回るより先に、物件情報を仕入れることがポイントです。
そのためには地元の不動産屋さんに探している物件の条件を伝えてください。直接訪問するもの良いですが、ハードルが高いと感じたり、時間が中々取れない場合は不動産屋やハウスメーカーのWEBサイトから問い合わせるのも良いでしょう。
まとめ
WEBサイト上で未公開だから優良物件、公開中だから人気のない物件、というわけでは決してありません。お客様それぞれで、理想の物件の条件は異なるはずです。しかし、不動産は1点モノのため物件に出会うスピードやタイミングが非常に重要です。
物件探しの黙々とWEBサイトで気になる情報を待つのも良いですが、時間を有効に使うために是非プロのノウハウも上手に利用してくださいね。