どんな家に住みたいか。間取りや設備についてはイメ―ジしやすいですが、屋根も外観の印象や家計に大きな影響をもたらします。
スムーズな打ち合わせが進むよう、事前にそれぞれの屋根形状の特徴を押さえましょう。
屋根形状
日本の屋根の形状には主に切妻屋根、寄棟屋根、片流れ屋根、陸屋根の4つのタイプがあります。それぞれを組み合わせ外観もあります。
切妻屋根
切妻屋根は比較的シンプルな形状から、すっきりとした印象をもたらします。切妻屋根とルーフバルコニーを組み合わせてスタイリッシュなフォルムに仕上げることもできます。ホワイトや明るい暖色系の色調でコーディネートすると鮮やかな洋風テイストな外観になります。使用する屋根部材が比較的少ないことからコストカットに有効です。
寄棟屋根
寄棟屋根は重厚感を感じさせます。軒出による水平ラインを強調することで、安定感のあるフォルムをつくることができます。ベージュやブラウンなどの暖色系の色調や木彫アイテムを使用すれば、上品で格式高い外観になります。切妻屋根よりも使用する部材が多くなる傾向があり、初期コストに影響します。
片流れ屋根
頂点から片方にだけ流れ面があるタイプでスタイリッシュな印象があります。小さな敷地の建物でも相性が良いです。モノトーンカラーのメリハリのあるコーディネートすることで、さらに洗練された外観になります。太陽光発電パネルなども設置しやすいメリットがあります。
陸屋根(フラットルーフ)
フラットルーフは整った水平ラインとスクエアなフォルムが都会的な印象を与えます。軒出やバルコニーを加えることで陰影が生まれ、奥行き感を感じさせます。ホワイトやグレー色でさらにモダンなコーディネートが可能です。フラットルーフは初期コストが抑えられる反面、勾配のある屋根と防水対策が大きく異なります。雨漏り等を防ぐためにこまめにメンテナンスをしましょう。
【参考】屋根葺材
住宅メーカーによって扱っている素材が異なるため、必ずチェックしましょう。
まとめ
法律や立地などにの制約を考慮しながら好みの外観に近づけるためには、屋根形状の選択はとても重要です。太陽光パネルの搭載量やメンテナンス内容の違いがあるため、家計にも長期的に影響します。モデルハウスなどで様々なコーディネートに触れつつ、長く住まうことを考えて住宅メーカーと話し合いましょう。